実は体に必要?!コレストレールと中性脂肪の二面性とは?

1、ステルス性の高い脂質異常症、そして頼みの綱は、本人の危機意識

 

 

本ページの章立て

 

1、ステルス性の高い脂質異常症、そして頼みの綱は、本人の危機意識
2、食生活対策・その1 食品の選択およびコレステロールと血糖値の関係
3、食生活対策・その2 摂取を心掛けたいビタミンCと食物繊維
4、食生活対策・その3 魚の油・緑黄色野菜・水分補給
5、脂質異常症の対策としての運動
6、脂質異常症と喫煙の関係
7、減量の必要性とその適性な基準
8、女性ホルモンと脂質異常症
9、おすすめするサプリメント

 

 

 

 

 

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1、脂質異常症とは?

 

 

コレステロールや中性脂肪等の言葉でイメージされるように、
もはや生活習慣病の代名詞となっている脂質異常症。

 

 

その脂質異常症とは、
血液中のコレルテロールや中性脂肪、リン脂質、脂肪酸等が
多過ぎたり少な過ぎたりする状態のことを指します。

 

ただし、大抵の場合は、これらの過剰摂取を意味します。

 

そして、これのもたらす弊害として、最も有名で発生する確率が高く、
国政の外交・軍事でいうところの仮想敵国に相当する存在が、動脈硬化。

 

 

 

 

1−2、LDL・HDLコレステロール、中性脂肪、3者のそれぞれの関係

 

脂質異常症の基準となるのは、以下の3種類です。

 

HDLコレステロール(善玉)
LDLコレステロール(悪玉)
中性脂肪

 

次に、3者の関係について触れます。

 

 

まず、LDLコレステロールは、全身にコレステロールを配ります。

 

ただし、これが余ると血管内に沁み(しみ)込み、
動脈硬化の原因になります。

 

 

HDLコレステロールは、
逆に、体内で余ったLDLコレステロールを回収し、
血管内に沁み込んだLDLを引き抜いて肝臓に送ります。

 

したがって、HDLの働きが動脈硬化を予防するうえで重要になり、
言い換えれば、不足も動脈硬化の原因となります。

 

 

中性脂肪の運搬・回収はカイロミクロンと超低比重リボたんぱくですが、

 

中性脂肪自体が余ると、
LDLコレステロールを細かくして血管に沁みやすくしたり
HDLコレステロールを減らすという具合に、

 

やはり動脈硬化の原因になります。

 

 

 

 

1−3、コレステロール・中性脂肪の過不足の基準

 

日本動脈硬化学会の定めた基準によれば、
血液検査によるコレステロールと中性脂肪の過剰摂取の基準は以下のふたつ。

 

LDLコレステロール値が140mg/dl以上の場合は
高コレステロールLDL血症。

 

また、中性脂肪値が150mg/dl以上
高トリグリセイリド血症。

 

 

逆に、コレステロールの不足の基準は、以下。

 

HDLコレステロール値が40mg/dl未満だと
低HDLコレステロール血症。

 

 

また、LDLコレステロールの数字をHDLコレステロールのそれで割った数字
「LH比」と呼びます。

 

LH比は、体内のコレステロールの状態を判断する有力な指標です。
具体的な水準は、以下のようになります。

 

 

1.5以下  綺麗で健康な状態
2・0以上  コレステロールの蓄積が増え、動脈硬化が疑われる
2.5以上  血栓が出来ている可能性がある。心筋梗塞のリスク有。

 

 

 

 

 

2−1、静かに、そして着実に進行する動脈硬化

 

 

 

 

特に、中性脂肪やコレステロールの過剰摂取を放置すると、
増えた脂質が血管の内側に溜まり、血管を傷付けることで、

 

動脈硬化が進行します。

 

所謂(いわゆる)、「血液がドロドロになる」のフレーズ。

 

 

そして、脂質異常症に限らず
生活習慣病全般に言える話ですが、

 

症状は時間を掛けて静かに進行します。

 

 

その結果、無策のまま放置すると症状は悪化し、
心筋梗塞や脳梗塞等の重篤な症状をもたらします。

 

また、後から脂質の異常を改善しても、
傷んだ血管を元の状態に戻すのは極めて困難になります。

 

 

 

 

2−2、弱体化した血管は重篤な症状の火薬庫

 

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動脈硬化の進行について、もう少し、細かく掘り下げます。

 

 

動脈硬化が進行すると、
動脈の内径が狭くなり、血栓が出来て詰まるようになります。

 

 

その結果、そうした状態が起きた部位によって、
さまざまな症状が出るようになりますが、

 

特に注意を要するのは、以下のふたつ。

 

 

心臓の冠動脈に起きる心筋梗塞

 

脳に起きる脳梗塞

 

 

さらに、動脈硬化を起こした血管はもろくなっており、
突然、血管が破れたり、裂けたりすることがあります。

 

例えば、以下のような症状は命にかかわります。

 

大動脈瘤破裂   おなかの大動脈の一部にコブが出来、それが破裂する。
(だいどうみゃくりゅうはれつ)   

 

大動脈解離   血管が内側から裂ける。

 

 

 

 

 

 

 

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3、統計の示唆する恐るべき実態

 

 

脂質異常症による動脈硬化が怖ろしいのは、

 

放置による被害もさることながら、
あまり自覚症状が出にくい点です。

 

 

まず、統計で凡そ(おおよそ)の状況を確認します。

 

厚生労働省の平成12年の調査によれば、
脂質異常症の人は、境界領域の潜在患者も含めると2200万人。

 

さらに、その数年後の平成18年の国民調査によれば、

 

脂質異常症を自覚している人は、
罹患者や境界領域の潜在患者の僅か(わずか)30%。

 

因みに(ちなみに)、平成29年7月時点の我が国の人口が1億2675万人。

 

 

これらの数字を大体の目安として考えると、

 

ここ10年位の状況として、

 

国民の約17%(6人に1人)が罹患しているかそのグレー・ゾーンにあり、
さらに、その7割が無自覚である、という、
怖ろしい実態が浮かび上がって来ます。

 

 

 

 

 

 

 

4、若年層も、多数罹患?!

 

これが中高年や高齢者だけであれば
体の衰えで説明出来る部分もありますが、
事はそう簡単ではありません。

 

 

最近の統計では、
10−19歳の日本人の総コレステロール値は、
アメリカ人を上回っているそうです。

 

 

アメリカは確かに世界屈指の経済大国かつ、

 

70年代後半に生活習慣病への警鐘を鳴らした
「マクガバン・レポート」に代表されるような
予防医療の先進国でもありますが、

 

元来貧富の格差が非常に大きいのもひとつの側面です。

 

そのうえ、この半世紀で医療・福祉の予算を大幅に削減したことで
そのツケが国民に転嫁されているのが実情。

 

 

例えば、低所得者者向けのフード・スタンプで支給される食糧や
学校給食のメニューは、

 

深刻な財政危機に直面する自治体や教育予算の都合により、

 

当座のカロリーを重視し
栄養面での健康を度外視する内容となっており、

 

事実、肥満等の生活習慣病が深刻な社会問題になっています。

 

 

我が国の若年層が、
こうした状況下の国よりも不健康な状態にある訳です。

 

 

 

 

 

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5、統計上の「10名に1名」は、かなり身近な話

 

 

こうしたマクロな情勢を身近な話に置き換えると、

 

悪い食生活を続けていても
その割には体の不具合が感じられないことで、

 

「まだ、この食生活を続けても大丈夫だ」と放置し、

 

最悪の場合、ある日突然、

 

 

手足が動ない、意識が遠のく、といった

 

 

本人が予測だにしないような
危険な状態に直面するケースが考えられます。

 

―そしてその際、他人の発見が遅れれば、死亡を意味します。

 

 

現に、サイト制作者自身も、

 

御当人の問題のありそうな生活習慣が継続し
危険な状態に至るまでの過程について、

 

こうした事例、あるいはこれに準ずる事例を
いくつか目撃しています。

 

 

例えば、サイト制作者の知っている事例としては、

 

家庭内で配偶者がいくらカロリー計算を綿密に行って
家族の健康対策に苦心しても、

 

肝心の世帯主の職場での不摂生(喫煙・ストレス)の実態が分からず
結果として対策が後手に回り、

 

ある日、世帯主が突然脳梗塞で倒れ、その後はリハビリに多大な苦労を要した、

 

ということがありました。

 

 

 

 

 

 

 

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6、ほんの少しの健康意識があなたを救う

 

 

先述の統計の話が示唆するところは、

 

残念ながら、家族のような本当に身近な存在でさえ、

 

例えどれだけ誠意があったとしても、
能力や資力等の制約により
御自身の健康を確実に保障する訳ではないということです。

 

 

「生活習慣」の改善点や治すべき程度、
「危険な状態」が訪れると思われる大体のタイミング等は、

 

本人か医者でもなければ中々分かるものでもなく、
適切な助言は難しいものです。

 

 

さらには、当の本人に健康対策という意識がなければ、
病院で見てもらう、という発想自体、
恐らく思い付くことはないでしょう。

 

 

結局のところ、
当の本人が健康対策を少しでも意識しているか否か
危機的な瞬間の到来の遠近を分けるように思えてなりません。

 

 

 

 

2、食生活対策・その1 食品の選択およびコレステロールと血糖値の関係

 

 

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1、脂質異常症対策のアウトライン

 

 

世界的に効果が認められている治療や予防の方法は、
凡そ(おおよそ)以下の4点です。

 

 

 

1、食生活の見直し   脂質の多い食品を控え、
                  脂質の代謝を良くする食品を多く摂る。
                 効果:LDLコレステロール・中性脂肪を下げる。

 

2、体重の管理      適性な体重を算出し、減量して維持するようにする。
                 効果:内臓脂肪を減らす。

 

3、運動           有酸素運動・筋トレ、
                  その他、家の中でも小まめに体を動かす。
                 効果:HDLコレステロールを増やし、中性脂肪を減らす。
                    インスリン抵抗性を改善する。          

 

4、禁煙           喫煙の習慣を控える。
                 効果:LDLコレステロール・中性脂肪を下げる。 

 

 

 

以下、この2章から4章までは、
過剰摂取に対する「1、食生活の見直し」について触れます。

 

 

 

 

 

 

 

1−2、積極的に摂るべき食品

 

 

脂質異常症対策の食事療法として、
積極的に摂るべき食品は以下のようになります。

 

 

食品名 備考

良質なたんぱく質

大豆のたんぱく質や脂質。

 

効果:LDLコレステロールや中性脂肪を減らす。
    HDLコレステロールを増やす。

 

青背の魚

鰯(いわし)・鯖(さば)・秋刀魚(さんま)・鰤(ぶり)等。

 

効果:EPAやDHAを多く含む。
    EPAやDHAは血管をしなやかにして
    動脈硬化を防止。

 

 

 

 

食物繊維

未製糖の穀類・海藻類・きのこ類・豆類・
緑黄色野菜・根野菜類等。

 

1日25gの摂取を目標。(日本人の平均は13g)

 

効果:コレステロールの吸収を抑え、排出を促進。

 

 

 

 

 

これらを整理すると、
社食等で良く出されるような、焼き魚定食といったような、

 

和食が理想のメニューということになります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1−3、出来るだけ摂取を控えるべき食品

 

 

食品名 備考

動物性脂肪

コレステロール値が正常な人は、
食事からのコレステロール摂取と血中コレステロールの量は
あまり関係がない。

 

高LDLコレステロール血症の人は、摂取に注意。

 

塩分

弊害:血圧を上げる。

 

脂質異常症に高血圧を合併すると、動脈硬化が進行。
1日の食塩摂取量は6g未満が理想。

 

糖質

甘いお菓子やジュース。

 

弊害:中性脂肪を増やす。

 

アルコール

 

弊害:中性脂肪を合成。

 

 

 

 

 

 

 

1−4−1、高LDLコレステロール血症の対策
(LDLコレステロール値が高い場合)

 

1−3、では、脂質異常症の食事療法の
アウトラインについてまとめましたが、

 

もう少し、罹患者の症状に応じて
きめ細かい対策を立てるとすると、

 

罹患者を主に以下の3つのタイプに区分し、

 

そして、各々のタイプに応じた対策を行うのが効果的です。

 

 

A、高LDLコレステロール血症

 

B、高中性脂肪血症

 

C、低HDLコレステロール血症

 

 

まず、高LDLコレステロール血症について。

 

 

大体の指針は以下のようになります。

 

 

摂取を控えるべき食品

食品名 備考

コレステロールや
飽和脂肪酸を多く含む食品

肉の脂身、レバーやモツ等の内臓類、バター、乳製品、うなぎ、
たらこ、イクラ、すじこ、かずのこ、うに等。

 

鶏卵は医師の指示に従い、必要があれば控える。

 

トランス脂肪酸を含む食品

マーガリン、ケーキ、ビスケット、スナック菓子、ドーナッツ、
マヨネーズ、ファーストフード、インスタント麺(めん)、揚げ物

 

弊害:LDLコレステロール増加・HDLコレステロール減少

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

積極的に摂取すべき食品

食品 備考

食物繊維

海藻類・緑黄色野菜・根野菜・大豆・精白度の低い穀類等

 

効果:コレルテロールの吸収抑制および排出促進。

 

 

 

 

大豆

食物繊維・多寡不飽和脂肪酸・植物ステロール・イソフラボンを多く含有。

 

効果:LDLコレステロールを減少させる。
    活性酸素の除去(植物ステロール・イソフラボン)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1−4−2、高中性脂肪血症の対策
(中性脂肪値が高い場合)

 

 

 

摂取を控えるべき食品

食品 備考
糖質を多く含む食品

菓子類・ジュース・清涼飲料水・穀類等

 

弊害:中性脂肪を増加させる。

 

アルコール

弊害:中性脂肪を増加させる。

 

 

 

 

 

積極的に摂取すべき食品

食品 備考

食物繊維

海藻類・緑黄色野菜・根野菜・大豆・精白度の低い穀類等

 

効果:コレルテロールの吸収抑制および排出促進。

 

 

 

 

大豆

食物繊維・多寡不飽和脂肪酸・植物ステロール・イソフラボンを多く含有。

 

効果:LDLコレステロールを減少させる。
    活性酸素の除去(植物ステロール・イソフラボン)。

 

 

 

青背の魚

 

 

鰯(いわし)・鯖(さば)・秋刀魚(さんま)・鰤(ぶり)等。

 

効果:EPAやDHAを多く含む。
    EPAやDHAは血管をしなやかにして
    動脈硬化を防止。

 

 

また、高中性脂肪血症の場合は、
炭水化物を摂りすぎないことも重要です。

 

過剰摂取が中性脂肪を増やすことになるためです。

 

その際、エネルギー摂取の50%程度が目安です。

 

 

 

 

 

1−4−3、低HDLコレステロール血症の対策
(HDLコレステロール値が低い場合)

 

 

摂取を控えるべき食品

食品名 備考

糖質を多く含む食品

甘いお菓子やジュース。

 

弊害:中性脂肪を増やす。
 

トランス脂肪酸を多く含む食品

マーガリン、ケーキ、ビスケット、スナック菓子、ドーナッツ、
マヨネーズ、ファーストフード、インスタント麺(めん)、揚げ物

 

弊害:LDLコレステロール増加・HDLコレステロール減少

 

 

 

植物油

サラダ油・コーン油・ごま油・紅花油

 

オメガ6の多価不飽和脂肪酸を多く含有。

 

弊害:LDLコレステロール増加・HDLコレステロール減少

 

 

 

なお、積極的に摂取すべき食品は、
「1−4−2、高中性脂肪血症」のケースと同じです。

 

 

また、炭水化物を控え、エネルギー摂取量を控えて
中性脂肪の摂取を抑制することも、

 

「1−4−2、高中性脂肪血症」との共通点です。

 

 

 

 

 

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2、コレステロールと血糖値の関係

 

 

さて、実は中性脂肪もコレステロールも、人体に必要な成分であり、
全く摂らないという訳にはいきません。

 

この点は、後でもう少し詳しく書きますが、
程度のはなはだしい減食も、過剰摂取同様、体のためになりません。

 

 

また、血糖値の高い方も、
脂肪の摂取を控えるだけでは効果が出にくいようです。

 

 

 

 

3、増幅するコレステロール

 

 

脂質と血糖値の関係について、
もう少し具体的に記します。

 

 

脂質やコレステロールは、

 

ブドウ糖やタンパク質、脂質が分解される途中で作られる
「アセチルCoA」という物質を材料にして、
体内で合成されます。

 

その際、血糖値が高い状態にあると、
アセチルCoAは、脂肪やコレステロールの合成に回されます。

 

そして、この場合、
コレステロールは食事から摂取する3倍位の量
体内で合成されます。

 

 

つまり、血糖値が高いと、

 

摂取したエネルギーが、
それをはるかに増幅した量のコレステロールや脂肪に化ける訳です。

 

 

 

 

 

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4、同じカロリー、同じ睡眠時間、しかしその効果は?!

 

 

余談ながら、人体の仕組みのひとつの傾向として、

 

日常生活上の一定の条件下では、

 

自律神経の機能により、

 

寝た時間の割には疲れが取れなかったり
実際に食べた量以上に太り易かったりする訳でして、

 

無論、その逆もあります。

 

 

したがって、こうしたメカニズムを巧く使うことで、
健康対策の効率を高めるのが理想です。

 

食生活と疲労は、腸のはたらき等を通じて、密接な関係があります。

 

詳しくは、当サイトのこちらのページで。

 

 

3、食生活対策・その2 摂取を心掛けたいビタミンCと食物繊維

 

 

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1、注意すべきは過不足 

 

先述のように、中性脂肪とコレステロールは、
実は、体に必要な成分でもあります。

 

 

コレステロールは細胞膜やホルモンの材料、
中性脂肪はエネルギー源になるためです。

 

 

繰り返しますが、
要は、過剰摂取と不足に気を付ける必要がある、ということです。

 

 

 

 

 

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2、両方欲しい、ビタミンCと水溶性食物繊維

 

そこで、過剰摂取対策として必要なのは、
まずはビタミンCと水溶性食物繊維です。

 

 

その理由として、以下のような人体のメカニズムがあります。

 

人間が食事を摂る際、
余分なコレステロールは、ビタミンCの働きで、
胆汁として小腸に分泌されます。

 

ただし、胆汁は吸収されて戻って来るので、
再吸収を抑制するためにも、水溶性食物繊維の摂取も必要です。

 

 

なお、水溶性食物繊維は、
コレステロールの体内への吸収を抑制するのと同時に、

 

水分を吸収して嵩(かさ)を増すことで、
腸を傷付けることなく排便を促します。

 

つまり、便秘を解消することで、腸内環境を整えます。

 

 

 

 

3、どう違う?すき焼きと焼肉

 

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これらの話を応用するかたちで、
肉の食べ方について、少し触れることとします。

 

 

突然ですが、焼肉とすき焼き。

 

コレステロールや中性脂肪の過剰摂取対策には
どちらが向いているのでしょうか。

 

 

―正解は、すき焼き。

 

豆腐や春菊・長葱(ながねぎ)、といった具材の機能がその理由です。

 

 

まず豆腐ですが、

 

大豆には「植物ステロール」という
コレステロールに似た脂質成分が含まれています。

 

コレステロールは胆汁酸と結び付いて体内に吸収されるのですが、

 

その前に植物ステロールがコレステロールの「囮」(おとり)として
胆汁酸と結び付き、
その一方で、コレステロールの方は、体外に排出されます。

 

 

また、椎茸(しいたけ)・長葱・春菊等の水溶性食物繊維は、
先述のようにコレステロールの体内への吸収を抑制します。

 

すき焼きの具材やその他の野菜以外では、
サイリウム(オオバコ)やオート麦フスマ等もあります。

 

 

4、食生活対策・その3 魚の油・緑黄色野菜・水分補給

 

 

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1、余分な油を除去する魚の油とポリフェノール 

 

魚の油(DHA・EPA)も、
コレステロール値を下げ、中性脂肪を減少させます。
タラ肝油等もそうです。

 

また、特保の茶やワイン等に含まれる
ポリフェノール・テアフラビン・カテキン等は、
食事で摂った油を綺麗に分解します。
 

2、抗酸化も過剰摂取対策

 

また、高脂血症には緑黄色野菜の摂取が効果的です。
天然の野菜とフルーツがベースの、
所謂(いわゆる)マルチビタミンの献立が望ましいです。

 

その際、抗酸化やファイトケミカルズ、といった概念が参考になります。

 

具体的には、

 

魚の油等のような良い油は栄養になるが
古い油は体に大きなダメージをもたらす、

 

野菜を食べると、その機能を取り込むことが出来る、といったものです。

 

 

詳しくは、当サイトのこちらのページをご覧下さい。

 

 

 

 

 

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3、マルチな健康対策、水分補給

 

最後に、水分補給ですが、意識的に水分を摂ることで、
血液をサラサラにするという効果が期待出来ます。

 

1日に必要なのは2リットル。

 

そのうち0.5リットルは食事で補うことが出来ます。

 

残りの1.5リットルは、
年配の方の場合は、出来ればミネラルが含まれておらず、
腎臓に負担が掛からないピュア・ウォーターが望ましいです。

 

 

5、脂質異常症の対策としての運動

 

 

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1、運動の効果

日頃の運動不足も、脂質異常症による動脈硬化等を進行させます。

 

 

運動にはHDLコレステロールを増やし、
中性脂肪を減らす効果があります。

 

逆に、運動不足によって、HDLコレステロールが少なくなることで、

 

血液組織で余ったコレステロールを回収して肝臓に運ぶ能力
落ちるのです。

 

 

そこで、ここでは、腰にあまり負担が掛からない運動として、
ウォーキングと水泳について触れます。

 

水泳は、泳ぐだけでなく、プールの中で歩くことも含まれます。
そして、これが慣れていないと結構疲れます。

 

 

 

 

MemoryCatcher様(改変)

 

1、ウォーキング〜1日に5分でも、時間の確保を

 

 

 

まずウォーキングについて。

 

日常生活を営むうえで、少しでも運動量を増やす工夫として、

 

例えば、買い物は買い溜めしない、通勤時間を5分増やす、
自動車通勤の方は週末や休日にウォーキングの時間を作る、
という具合です。

 

 

また、ウォーキングの効果的な方法としては、
空腹時(食後1時間以上経過後)に長めに行うのが理想。
大体20分以上が目安です。

 

その理由として、
空腹時は脂肪が燃焼され易く、
ウォーキングのような有酸素運動は長い時間継続した方が
脂肪が燃焼され易いからです。

 

 

 

 

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2、手頃な市営プールの利用

 

 

水泳については、プールの中を歩くだけでも効果があります。
性別を問わず幅広い年齢層が利用しており、
入場料も1回300円程度と非常に手頃です。

 

市営プールに足を運ぶと分かるのですが、
大抵のプールには歩行専用コースというのがあります。

 

泳ぐ人との接触を避けるためのコースです。

 

 

余談ながら、

 

中学・高校時代は怠慢な水泳部員で
普段はコースで泳ぐサイト制作者も、

 

仕事で腰を痛めた時に
歩行用コースを利用したことがあるのですが、

 

水中は抵抗が大きく、歩くだけでも結構疲れます。

 

 

6、脂質異常症と喫煙の関係

 

1、喫煙は動脈硬化を著しく(いちじるしく)進行させる要因

 

 

一昔前は、特に男性の場合は、
成人の嗜み(たしなみ)として親しまれていた喫煙。

 

欧米のホワイトカラーの上流層の場合、
人は喫煙所で育つとさえ言われていました。

 

 

しかし、社交や文化としての側面はともかく、
残念ながら医学的には百害あって一利ありません。

 

 

まず、動脈硬化性疾患の発症・死亡の危険性は、
吸わない場合の2−4倍に上ります。

 

一方で、1日20本以上吸っていた人でも、

 

禁煙後僅か(わずか)1−4年で

 

動脈硬化性疾患で死亡する危険性は
50−60%にまで下がります。

 

なお、この数字は年齢層を問いません。

 

 

 

 

 

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2、老化・病気の最大の原因である活性酸素の発生に関与

 

喫煙の弊害について、もう少し具体的に説明します。

 

喫煙によって、体内の活性酸素が増え、
LDLコレステロールを一層早く酸化させます。

 

その結果、HDLコレステロールの減少が早まることで、
健康には良くありません。

 

 

なお、LDLコレステロールの酸化は、
血管を弱体化させ、動脈硬化の進行を著しく早めます。

 

のみならず、活性酸素の発生によって、
体全体の老化は早まり、病気や疲労に対する抵抗力も落ちます。

 

加えて、女性に対しても、肌質を悪化させることで美容の大敵でもあります。

 

 

活性酸素発生の防止(ファイトケミカルズ)は、

 

脂質異常症のみならず、
どの症状に対しても有効で汎用性のある

 

健康対策の大本とも言うべき部分です。

 

 

興味のある方は、
詳しくは、こちらのページをご覧ください。

 

 

 

 

 

 

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3−1、初歩的な禁煙対策

 

 

周囲の方々にも少なからずいらっしゃるかと思いますが、
タバコには依存症があり、断ち切るのは困難です。

 

事実、WHO(世界保健機関)は、

 

ニコチンはアヘン類・大麻・コカインと同列の依存症薬物で、
喫煙者の70%は依存症と報告しています。

 

 

そこで、中々自力では止められない、という場合、
対策の骨子は、以下のふたつ。

 

 

1、禁煙補助薬

 

2、禁煙外来の利用

 

 

3−2、禁煙補助薬

 

主に薬局で売られている、ニコパッチ・ニコチンガムといったものです。
ニコチンの摂取量を減少させることで、禁煙に導きます。

 

 

3−3、禁煙外来の利用

 

まずは、どの病院にもある訳ではないので、存在の有無の確認が必要です。
また、健康保険の適用にも条件があります。

 

その条件とは、禁煙の意志の有無の確認の他、
以下のふたつの依存度チェックを行うことであり、

 

両方のクリアで保険適用となります。

 

 

 

2種類の依存度チェック

 

A、ブリンクマン指数

 

1日の平均喫煙本数 × 喫煙年数

 

 

200以上で保険適用の対象

 

400を超えると、ガンの発生の危険が高くなる

 

 

 

B、スクリーニング・テスト

 

質問が10箇条あり、各質問には「はい/いいえ」で回答。

 

5つ以上「はい」があると、ニコチン依存症と判断され、保険適用。

 

 

 

 

 

スクリーニング・テストの質問内容

 

1、自分が吸うつもりよりも、
  ずっと多くのタバコを吸ってしまうことがありましたか

 

2、禁煙や本数を減らそうと試みて、
  できなかったことがありましたか

 

3、禁煙したり本数を減らそうとしたときに、
  タバコがほしくてたまらなくなることがありましたか

 

4、禁煙をしたり本数を減らしたときに、次のどれかがありましたか

 

  (イライラ、神経質、落ちつかない、集中しにくい、
   ゆううつ、頭痛、眠気、胃のむかつき、脈が遅い、手のふるえ、
   食欲または体重の増加)

 

5、問いの4でうかがった症状を消すため、
  またタバコを吸いはじめることがありましたか

 

6、重い病気にかかったときに、
  タバコはよくないとわかっているのに、吸うことがありましたか

 

7、タバコのために自分に健康問題が起きるとわかっているのに、
  吸うことがありましたか

 

8、タバコのために自分に精神問題
 (神経質になったり、不安や抑うつなどの症状)が
 起きているとわかっていても、吸うことがありましたか

 

9、自分はタバコに依存していると感じることがありましたか

 

10、タバコが吸えないような仕事やつきあいを避けることが
   何度かありましたか

 

 

 

 

 

 

7、減量の必要性とその適性な基準

 

acworks様(改変)

 

7−1 肥満の原因となる内臓脂肪の特徴

 

脂質異常症を解消する方法のひとつに、
減量≒内臓脂肪の削減、が挙げられます。

 

 

動脈硬化の大きな原因のひとつである生活習慣病は、
内臓脂肪の蓄積によって必然的に起こり得ます。

 

 

まず、脂肪には皮下脂肪と内臓脂肪があり、

 

肥満や脂質異常症との関係が深いのは
後者の内臓脂肪の方。

 

 

そして、この内臓脂肪の大きな特徴は、
合成や分解が活発なことです。

 

この特徴によって、食べ過ぎ、動物脂肪の摂り過ぎ、
そして運動不足が少し続いただけで、

 

体内に蓄積されやすくなっています。

 

 

逆に言えば、
食事の改善と運動で割合簡単に落とせます。

 

よって、生活習慣を見直して着実に落とすのが上策。

 

 

 

 

 

 

7−2 メタボリック症候群の基準

 

先に内臓脂肪について記しましたが、

 

肥満か否かを判断するうえでの大きな指標となる
メタボリック症候群の診断基準の測定に使用されるのは、

 

コレステロール値・血糖値、および血圧です。

 

ですが、内臓脂肪の特徴の把握は、
ダイエットの指針を立てるうえで有効です。

 

 

さて、メタボリック症候群の診断基準は、
以下のようになります。

 

 

腹部肥満  腹囲(ヘソの位置) : 男性65cm/女性90cm

 

 

1、脂質異常  中性脂肪値 :       150mg/dL以上
          HDLコレステロール値 :   40mg/dL以上
          (これらのいずれか、または一方)

 

 

2、高血圧   収縮期血圧 : 130mm/Hg以上
          拡張期血圧 :  85mm/Hg以上
          (これらのいずれか、または一方)

 

 

3、高血糖   空腹時血糖値 : 110mg/dL以上

 

 

*「腹部肥満」に加えて、
  「1、脂質異常」・「2、高血圧」・「3、血糖値」のうちふたつ以上が条件。

 

 

 

 

 

7−3 BMI値とその欠点

 

減量にあたって、自らの肥満度を測る必要があるのですが、
その有力な基準のひとつに「BMI値」というものがあります。

 

測定対象者の適性な体重を現在の身長と体重から算出し、

 

その値と基準となる数字との比較によって、
測定対象者の肥満度を計測するというものです。

 

具体的な計算方法は、以下のようになります。

 

 

適性な体重 = 身長(m)の2乗×22

 

BMI値    = 現在の体重 ÷ 身長(m)の2乗

 

 

BMI値の目安は、25未満が標準。

 

なお、日本肥満学会は、

 

男女共に病気の発生率がもっとも少ない数字
22としています。

 

 

脂質異常症や糖尿病、高血圧の人は、
25より下の22を目標にすると良いでしょう。

 

 

減量のペースは、1ヶ月あたり1〜2kgが理想です。

 

 

ですが、このBMI値も指標として完全なものではありません。

 

身長と体重のみで測定されるので、

 

上から下まで太っている、という、
明らかな肥満体型の方だけが肥満認定されることを
意味します。

 

その意味では緩めの基準です。

 

 

一方、アスリート等の筋肉質の方が
体重自体が重くなることで
肥満と判断される場合もある等、

 

整合性を欠く部分もあります。

 

そのうえ、内臓脂肪も実情も判断出来ません。

 

 

したがって、BMI値は、
あくまで簡単に測定可能な指標のひとつとして用いる、
というスタンスが大事です。

 

 

 

 

 

8、女性ホルモンと脂質異常症

 

 

ElMekki様・acwork様(改変)

 

1、不足も困る脂肪分 

 

脂質異常症のうち、
これまでは過剰摂取について触れました。

 

 

ですが、その逆―つまり、脂質の不足の弊害もあります。

 

そしてその好例が、
女性の加齢による女性ホルモン分泌の減少に伴う
更年期障害等。

 

 

女性の加齢サイクルは、
東洋医学によれば概ね(おおむね)以下のようになります。

 

28歳 体や性機能のピーク
35歳 容姿の衰え始め
42歳 白髪の生え始め
49歳 閉経

 

 

さらに、性別を問わず、
40前後から身体機能が俄かに衰え始め、
特に以下のような点が顕著になります。

 

 

代謝が衰える
栄養素の吸収率が下がる
骨量が減る
ホルモンの分泌量が減る
記憶力が落ちる
五感が鈍る

 

 

 

 

 

 

acworks様(改変)

 

1、過度な運動が招く女性モルモンの不足

注目すべきは、「ホルモンの分泌量が減る」点。

 

 

女性ホルモンの分泌のエネルギーは、実は脂肪でして、
加齢と共に分泌量が落ちます。

 

 

ところが、若い人より痩せ(やせ)にくくなっているからと
このタイミングで過度なダイエットを行うと、

 

女性ホルモンの不足を来すことで
以下のような症状を引き起こし、
 
心身共にダイエットどころではなくなります。

 

 

 

骨粗鬆症(こつそしょうしょう)
性交痛
萎縮性膣炎
脂質異常性(脂質の不足)

 

 

 

 

acworks様(改変)

 

2、要求される頭脳プレーと根気、そして不要な無理と焦り

 

したがって、閉経後は、
体脂肪率は30%以下であれば、
無理して体重を減らす必要はありません。

 

物の本によれば、女性ホルモンの分泌を優先して「女性らしさを」、とのこと。

 

 

また、ダイエットの方向性としては、

 

まずは日常生活を見直し、

 

生活のリズムを調整する働きをする自律神経の
本来の機能に沿うかたちで、

 

適度の運動を絡めながら
無理なく効率良く痩せる努力をするように心掛けるべきです。

 

 

再掲となりますが、

 

このメカニズムについて詳しく知りたいという方は、
当サイトの当該のページをご覧下さい。

 

 

9、おすすめするサプリメント

 

 

ranys様

 

1、自分の食生活に合うサプリメントを選択しよう!

 

中性脂肪・コレステロールの過剰摂取対策を効率良く進めるために、

 

日常の食生活の補助戦力としてサプリメントを活用する方法
あります。

 

 

例えば、独身で料理が苦手という方や、
嫌い、あるいは体質上食べられない食材の栄養をサプリメントで補う、等、
服用の動機はさまざまなところにあることでしょう。

 

そしてその際、御自身の食生活を補完するものを選ばれていることと
拝察します。

 

 

さて、以下は、おすすめするサプリメントです。
サイト更新の度に増やしていく予定です。御参考まで。

 

 

 

販売中止

 

 

 

備考 効果は中性脂肪の吸収が中心です。

 

肉類のような動物性脂肪よりも、
アルコールや炭水化物の摂取が多い方に向いています。

 

 

脂質異常症の主な原因として、
先述のように、

 

LDLコレステロール(悪玉)・中性脂肪の増加
HDLコレステロール(善玉)の減少、
が挙げられます。

 

 

その中で、特に中性脂肪の対策に照準を絞ったサプリメントです。

 

LDLコレステロール・HDLコレステロールの対策とは
摂取すべき、もしくは摂取を控えるべき食品が多少異なるからです。

 

 

具体的には、

 

シボガードの服用によって
中性脂肪を吸収するHDLコレステロールの消耗を避け、

 

ここで温存されたHDLコレステロールを、
LDLコレステロールの削減に充てる、という狙いです。

 

 

 

 

 

マルチポリフェノール

 

 

 

備考 抗酸化や整腸、美肌対策等も多少含みます。

 

ポリフェノールの脂肪吸収や抗酸化は元より、

 

腸内環境の整備によって、美容対策の効果も期待出来る、
割合汎用性の高いサプリです。

 

女性の方にも向いています。

 

 

 

 

 

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【主要参考文献】
寺本民生『脂質異常症』
柴田丞『そのサプリ、危険です!』
日本サプリメント協会『サプリメント健康事典』
青木晃『アンチエイジングダイエットで老化を防ぐ40歳からのタイプ別ダイエット診断』
森由香子『病気にならない人は何を食べているのか』
伊藤隆・木村容子・蛭子慶三『ココロとカラダの不調を改善するやさしい東洋医学』
田中平三・高橋英孝監修『本当に効く食と食とサプリ』
堤未果『ルポ貧困大国アメリカ』


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